夢とゆとり 創業明治34年 横浜元町近沢レース店

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伝統と歴史が紡ぎだす上質さと気品。

 レースの語源は、糸、ロープ、縄等で輪郭をとった穴という意味を持つ、ラテン語のラク(Laqueue)、古代フランス語のラシ(Lassis or Lacis)と言われています。
 古代より人々が狩猟や漁に使った網や貴重だった衣類の補強や繕いのために糸を絡めたり、かがったりした網目状にしたものに由来します。
 その後、刺繍の発達は目覚ましく、16世紀にはカットワークの技法からレティチェラ(reticella:伊)がイタリアのヴェネチアで生まれました。このレティチェラが発展し、その後、16世紀には全く布地を使わずに糸のみで作り出されるニードルポイント・レースが生まれました。同じ頃、ボビン・レースが芸術性の高いレースとして発達し、イタリアはルネッサンスという文芸中心地だった為、芸術に匹敵するレースが生まれ、発展したと思われます。この二種類のレースはイタリア商人により、ヨーロッパ全土へ伝えられ、各地で作られるようになりました。独自の模様が生み出され、多くはその土地の名前がつけられました。
 16世紀半にはパターンブックも刊行され、さらにレースは普及し、女性のたしなみとされるようになりました。各地にレース学校や国立のレース工場が設立されるなど、手工レースは産業の一つとして重要な役割を果たしていました。
 18世紀に入ってレースは、技術、需要ともに最高潮となり、貴族や僧侶等の上流階級の衣服を飾りました。当時の肖像画(エリザベス女王やマリー・アントワネットなど)を見るとわかるように、袖、裾、衿、インテリア等にレースがふんだんに飾られています。ドレスの衿ひとつを作るのに熟練工が何ヶ月も掛けて作り上げる為、レースは高価なものとして財産目録にも載るほどになっていました。
 その後、高価なレースを真似てもっと簡単に作れるものとして、タッチング・レース、バテン・レースも発展しました。ところが、18世紀末におこったフランス革命で、上流階級の権威が落ちすっかり衰えてしまいます。しかし、産業革命の機械化による大量生産が一般女性に、装飾品として人気を集めるようになります。現在では、素材や種類、用途も様々なレースを手にすることが出来るようになりました。